桜の蕾も膨らみ始め、今朝はどこからか鶯の歌が聞こえてきました。
春本番を前に練習中なのか、少し調子はずれの歌声に思わずほっこりとした朝でした。
さて、一昨日は、3名の小さなピアニストさんが体験レッスンに来てくださいました。
初めての場所、初めての先生、たくさんのはじめましてはドキドキしますよね。
はにかんだ表情を浮かべながらも、頑張ってご挨拶をしてくれる姿が何ともほほえましく
思わず頬が緩みました。
体験レッスンをさせて頂いて、改めて気づいたことがあります。
とてもシンプルなことですが、それは、
こどもたちの理解や気づきは、楽しい!という感情に即繋がっていき、
誰かと共感することで喜びに変わっていくということ。
そして、この共感する体験が、他人を思う心を育んでいくということ。
作曲家や聴いてくれる誰かに意識を向けていき、
自らどう弾きたいかを考え、自分の音をよく聴きはじめる最初の大事な一歩になるということ。
年少さんの女の子は、ドの場所が理解できると、宝物を見つけるように「ここにも!あっちにも!」と
目をキラキラさせながら鍵盤上で見つけてくれました。
年中さんの女の子も、数曲最後まで通せると「次はこれ弾きたい!」と、どんどん楽譜をめくっていきます。
ピアノの前に座るまでは、「ドレミ分からないし、、、。」と小さな声で話していた男の子も、
「分かった!、ああ、そういうことかぁ!」と、短い曲ながら7曲も弾いてくれました。
一つ一つのはじめましてに心が動いていけば、自ら点をどんどん線へと繋いでいき、
その子の世界は加速するように広がっていくんですね。
私自身、日々の取り組みの中で、ともすれば当たり前になっていることを新鮮な気持ちで見直し、
感動をみなさんと分かち合える自分でいたいと思いました。
小さなピアニストのみなさんと4月からレッスンさせて頂けること、今からワクワクしております♪。
どうぞよろしくお願いいたします。